受賞の喜び

平成29年度 第17回教育研究助成賞

自主性・協働性を育む
’地域・家庭・学校’風土の醸成

受賞者代表 静岡市立大里中学校 校長 山 下 由 修    

 

 「第17回はごろも教育研究助成賞」を受賞するにあたり、受賞者を代表してお礼の言葉を申し上げます。

 本日ここに「はごろも教育研究奨励会」理事長後藤康雄様より栄えある賞をいただき、受賞者一同、身に余る光栄と感じております。また、静岡県教育委員会教育長 木苗直秀様をはじめ、御来賓の皆様の御臨席を賜り、お祝いの言葉をいただきましたこと心より感謝申し上げます。今、喜びもともに今後への責任と使命を心しているところです。

 さて、少子高齢化、人口減、人口知能、ロボット化、グローバル社会、劇的に変わる社会をたくましく、しなやかに生き抜く子どもたちを育てなければなりません。社会総がかりで近未来を担う子どもたちを一人残らずよりよき市民に育てていかなければなりません。育成の鍵は、「世の中には素敵な大人がたくさんいる」ことをどの子も実感できるようにすることだと思います。大人に失望し、社会に幻滅している子どもたちが、大人に成長したい、社会に貢献しようなどと考えるはずもありません。このほどの県知事選投票率20代21.7%を私達は重く受け止めるべきだと思います。

 そこで本校では、本校が生涯学習センターと施設一体型であるという利点を生かし、地域社会とともに手を取り合い、新たな学びの場を創り出していこうと考えました。子どもたちに自主性と協働性を育み、地域社会に活性をもたらすことを目的とします。

 キャリア教育を視野においた放課後サークル活動は、地域企業や自治会、PTA、近隣の大学、高校の卓越した学びや経験、職業観を講座や活動として提供していただきます。いずれは、地域住民と中学生の共同の学びの場に発展させ、生涯学習の場としての拡大・拡充を図ります。テレビ局のアナウンサー講座や科学館のノーベル賞講座に目を輝かせ、大学のサークルや高校生の繰り広げるコミュニケーション活動に躍動する生徒の姿が目に浮かびます。

 また、特別支援教育ベースのステップアップ教室は、誰でもいつでも学び直しのできる場の新設です。一つのつまずきや足踏みが将来に大きな陰を落としてしまうケースが見受けられます。教員志望の高校生や大学生にサポートしてもらいながらの学び直しの機会が自分自身への新たな手応えを育むことでしょう。

Think globally act locally.子どもたちの未来を想像しながら、今できうることにチャレンジする私達大人の本気の姿こそが範となり、子どもたちの未来を豊かに映し出していくことを願います。

水は竹林を流れて清く、風は花園を抜けて芳し」大雨でどんなに水が濁っても、一度竹林に染み入れば、清き水になります。無味な風であっても、花園を通り抜ければ、薫り高き風となります。全ての子どもたちに未来をたくましく、しなやかに生き抜く力を育む‘地域・家庭・学校’風土の醸成こそが私達の使命だと心得ます。

 結びになりますが、各校の研究を支えるにとどまらず、ひいては本県が掲げる「有徳の人づくり」のために御尽力くださるはごろも教育研究奨励会の益々のご発展を祈念申し上げ、お礼の言葉といたします。

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