受賞の喜び

平成30年度 第18回教育研究助成賞

「特別な教育を必要とする生徒への支援の充実」に関する研究

受賞者代表 静岡県立三島長陵高等学校 校長 川口 洋二    

  「第18回はごろも教育研究助成賞」を受賞するにあたり、受賞者を代表してお礼の言葉を申し上げます。

 本日ここに「はごろも教育研究奨励会」理事長 後藤康雄様より栄えある賞をいただき、受賞者一同、身に余る光栄に存じます。また、静岡県教育委員会教育長 木苗直秀様をはじめ、御来賓の皆様の御臨席を賜り、お祝いの言葉をいただきましたことに、感謝申し上げます。今、喜びもともに今後への責任と使命を心しているところです。

 さて、平成21年に文部科学省が調査した「高等学校における発達障害等困難のある生徒の状況」では、全日制で1.8%、定時制で14.1%、通信制で15.7%と高等学校には発達障害等困難のある生徒が一定数おり、特に定時制・通信制に多いことが報告されています。また、平成28年4月1日から「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」いわゆる「障害者差別解消法」が施行され、障害のある方への「合理的配慮」が求められるようになりました。さらに、本年3月30日に告示された高等学校次期学習指導要領には、特別な配慮を必要とする生徒への指導として、通級指導における単位の修得認定について記載されています。

 本校は、三部制の単位制による定時制の高等学校です。この教育システムにより中学校時代不登校であったが、本校では3年間皆勤で卒業していく生徒や、中学校時代困り感をもっていたが本校では困り感がなくなり生き生きと学校生活を送っている生徒もいます。しかしながら、発達障害・精神疾患の診断を受けた生徒、また、その疑いがある生徒などは、先の文部科学省のデータが示すとおりかなりの数に上ります。

 このような現状下で、確かな学力を身に付けさせ、「知性を高める学習」の充実を図るためには、本校では、まず、特別支援教育が必要であると考えています。これまで、授業のユニバーサルデザイン化に取り組み、すべての生徒にとって学びやすい授業づくりに心掛けてきました。しかし、一方で、困り感を持った生徒に対して、どのようにアセスメントし、プランニングしたらいいのか、今なお手探り状態で教育活動を行っていることも事実で、多くの教育がこのことに頭を悩ませています。今後、困り感をもった生徒がさらに増えることが予想される中、高等学校という一組織として、また、高等学校の一教員として、こうした生徒の支援をどのようにしていくかは喫緊の課題と捉えています。

 「障害は、理解と支援を必要とする個性である。」と耳にしたことがあります。本校は、個々の生徒を理解したうえで、何を支援して欲しいのか、どのようなことが支援できるのかを探り、この研究をとおして「特別な教育を必要とする生徒への支援の充実」を図っていくことを目指したいと思います。そして、受賞したすべての学校が、研鑽を積み、その研究成果が他校の教育活動の参考になるよう努めることをお約束いたします。

 結びになりますが、各校の研究を支えるに留まらず、ひいては本県が掲げる「有徳の人づくり」のために御尽力くださるはごろも教育研究奨励会の益々の御発展を祈念申し上げ、お礼の言葉といたします。

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