令和3年度第36回奨励賞 謝辞 静岡県立静岡北特別支援学校 校長 鈴木 和裕

 この度は、第36回はごろも教育研究奨励賞を賜り、誠にありがとうございます。受賞者を代表いたしまして、深く感謝申し上げます。

 さて、令和3年1月答申の「『令和の日本型学校教育』の構築を目指して」には、その実現に向けた教師の姿として、「学校教育を取り巻く環境の変化を前向きに受け止め、教職生涯を通じて学び続け、子供一人一人の学びを最大限に引き出し、主体的な学びを支援する伴走車としての役割を果たしている」「多様な人材の確保や教師の資質・能力の向上により質の高い教職員集団が実現し、多様なスタッフ等とチームとなり、校長のリーダーシップの下、家庭や地域と連携しつつ学校が運営されている」「働き方改革の実現や教職の魅力発信、新時代の学びを支える環境整備により教師が創造的で魅力ある仕事であることが再認識され、志望者が増加し、教師自身も志気を高め、誇りを持って働くことができている」が示されています。

 また、同じく令和3年1月の「新しい時代の特別支援教教育の在り方に関する有識者会議」の報告には「特別支援教育を担う教師の専門性の向上」として、特別支援学校の教員に「幅広い知識・技能の習得や専門的な知見を活用した指導、複数障害が重複している児童生徒への対応」が求められています。

 時代に応じた教員の育成が求められている中、本校では、経験年数10年目以下の教育が65%を占めているという状況にあり、時間外勤務の削減を進めつつ、研修体制の整備を行うことが、喫緊の課題となっておりました。

 その解決のための糸口を「技」と定め、教師の「技」の伝えあいを軸として取り組んだ教員研修が、研究主題にある「静北版OJT研修」です。校名を冠することで、本校独自の実践として職員が誇りを持てるようにと考えました。

 これまでも、教員同士の教え合いはありましたが、学習指導要領の改訂や障害理解の進歩など、「流行」の部分において、先輩教員も多くを学びつつ日々の業務を進めています。そこで、「不易」とも言える「技」について、例えば「指示は端的に3つまで」「順番をつけて話す」等、すぐにでき、効果を体感できる、経験に裏付けされた「技=教育技術」の伝え合いを研修として位置付けました。成果や課題は御報告にあるとおりです。

 「静北版OJT研修」は、始まったばかりです。今後も続けていくことで、働き方改革の中で「学び続ける」「資質能力を高めあう」「志気を高め、誇りをもって働くことができる」教職員集団・学校文化を醸成し、実現できるよう、努めてまいりたいと考えております。本研究の受賞は、その大変大きな励ましとなりました。

 受賞いただいたすべての学校が、このことを機に、一層の教育活動の充実に努める決意をしていることと存じます。県内各校・各教職員の研究を支え、静岡県の教育活動の充実に御尽力くださるはごろも教育研究奨励会の益々の御発展を祈念し、お礼の言葉といたします。

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