令和4年度第37回奨励賞 祝辞 静岡県教育委員会教育長 池上 重弘

 令和4年度第37回はごろも教育研究奨励賞の授与式にあたりまして、一言お祝いとお礼を申し上げます。

 奨励賞を授与された皆様、本日は誠におめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。皆様方におかれましては、学校現場で多忙な日々を過ごす中、静岡県の未来を担う子どもたちの笑顔を引き出すために、教育への強い使命感と情熱をもって実践や研究に取り組んでくださり、誠にありがとうございます。

 今年度から成人年齢が18歳へと引き下げられるとともに、高等学校においても新学習指導要領が年次進行で始まりました。変化が激しく、予測困難な時代を迎え、未来を担う子ども達には、自分の個性や可能性を認識するとともに、多くの友達を価値ある存在として尊重し、多様な人々と協働しながら、社会的変化を乗り越え、豊かな人生を切り拓き、持続可能な社会の創り手となるための基礎力を培うことが求められています。

 また、子どもたち一人一人がこうした力を培っていくためには、何より、学校や教職員が一丸となり、学校教育を通してよりよい社会を創るという理念を共有していくことが重要であり、さらには、社会に開かれた教育課程の下、地域社会との連携及び協働により、その充実が望まれているところです。

 本年度は、学校・教職員より158件の応募があったと聞いております。地域と連携した学習の推進、ICT活用やコミュニケーション能力の向上を切り口とした、主体的な学びの育成に向けた研究、共生社会を見据えた特別支援教育の推進、といった今日的な課題に迫った研究が多数であったとのことで、今回受賞となりました77の学校・教職員の皆様の研究は、この中でもとりわけ他校への波及や、静岡県全体の教育への貢献が期待されるものばかりであると感じております。

この受賞を機に、さらに研究を深め、ふじのくに「有徳の人」づくり大網に掲げる「誰一人取り残さない教育の実現」の具現化に励んでいただきますようお願い申し上げます。

 公益財団法人はごろも教育研究奨励会様には、助成賞及び奨励賞をはじめとして、「はごろも『夢』講演会」や「教職員海外交流支援派遣事業」さらには、「食育・施設拡充」、「施設等拡充支援事業」等、本県の教育を多方面より支えていただいております。それらのお心遣いに対し、心より敬意を表します。

 結びに当たり、後藤康雄理事長様をはじめとして、関係の皆様方の御厚意と御尽力に改めて感謝申し上げますとともに、はごろも教育研究奨励会様の益々の御発展と本日御列席の皆様の御活躍を祈念いたしまして、御礼とお祝いの言葉とさせていただきます。

 皆様、本日は、誠におめでとうございます。

令和5年2月16日

静岡県教育委員会 教育長 池上 重弘

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