祝辞 静岡県教育委員会 教育長 木苗 直秀

令和2年度第35回はごろも教育研究奨励賞授与式にあたりまして、ここに御礼とお祝いを申し上げます。

 

 公益財団法人「はごろも教育研究奨励会」様には、これまで、「はごろも教育研究助成賞」をはじめ、「はごろも『夢』講演会」や「教職員海外交流派遣支援事業」等、本県教育のために、多くの事業へのご支援・ご協力をいただいておりますことに厚く御礼申し上げます。

さらに本年度は、「財団設立35周年記念事業」に際しまして、県内の教職員へのマスクの提供や教育センターのICT設備の整備事業など、多大なご支援をいただきましたことに、重ねて御礼申し上げます。

 

 さて、本日、はごろも教育研究奨励賞を授与されました皆様、誠におめでとうございます。日頃より、“ふじのくに”の未来を担う子どもたちに「共に生き抜く力」を身に付けさせるため、教育への強い使命感と情熱を持って実践され、また研究に取り組んでいただいているものと存じます。深く感謝申し上げます。

 

特に本年度は、新型コロナウイルス感染拡大防止のための臨時休業等、学校ではこれまでに経験したことのない対応を迫られる中、幼稚園・こども園、小学校、中学校、特別支援学校、高等学校より、昨年度の応募件数を上回る178件もの応募がありました。

 

本年度より小学校において新学習指導要領が全面実施となり、今後、中学校、高等学校と年次進行で進められていきます。新学習指導要領では、育成を目指す資質・能力を明確にし、教育課程や学習の質的向上を図りながら、自他を尊重する精神を養い、学びを人生や社会と関係付けながら、「生きる力」を育むことが求められています。

 

一方で、コロナ禍における確かな学びの保障や子供たちの心のケアを大切にした取組など、常に新しい課題に対応することが求められていますが、どの時代においても、学校現場の先生方が、研究心を持って、真摯に教育活動に精励されていることは、静岡県としての誇りであると感じております。

皆様におかれましては、このたびの受賞を機に、さらに研究を深められ、その成果を、各地域をはじめ、広く県下に普及し、本県教育の充実に寄与されることを期待しております。

 

結びに、後藤康雄理事長様をはじめ、本奨励会の関係各位に心から感謝申し上げ、「はごろも教育研究奨励会」様の益々の御発展を祈念いたしまして、お祝いの言葉といたします。

 

令和3年2月12日
静岡県教育委員会
教育長 木苗直秀