令和5年度第23回はごろも教育研究助成賞授与式

令和5年度(第23回)はごろも教育研究助成賞授与式が、令和5年7月13日(木)ホテルグランヒルズ静岡にて開催されました。

 はじめに、当財団後藤康雄理事長より、「受賞された研究論文からは、主に新学習指導要領の全面実施における課題や『GIGAスクール構想』の本格始動を円滑に進めるための対応を意識した研究、また、先生方が将来を担うことができるグローバルな人材育成をめざす研究など、特色ある研究計画が多く見られました」と挨拶がありました。

 次に、赤堀文宣選考委員長より、選考経過について「単年度の部は、教育団体6件、高等学校7件、特別支援学校1件、幼稚園・こども園3件、小学校11件、中学校7件、小中一貫教育1件の合計36件。また、複数年度の部は、高等学校3件、特別支援学校2件、幼稚園・こども園1件、小学校5件、中学校4件の合計15件を選考し、決定に至った」と報告がありました。

 続いて、池上重弘静岡県教育委員会教育長より「今回受賞された皆様の研究は、いずれも、その成果の他校への波及が大いに期待されるところであり、静岡の教育の発展に大きく貢献するものであります。この受賞を機に、さらに研究を深められ、”ふじのくに”における教育の基本理念でもあります『有徳の人』の育成に大いに寄与されるものと信じております」と祝辞がありました。

 最後に受賞者を代表して、富士宮市立富士根南小学校・風間裕之校長より「本校は、千人近くの子供たちが登校する大規模校ですが、それだけ多様性に富んだ学校ということもできます。多様であることのメリットを生かし、子供一人一人が判断力を高め、それを仲間と共に責任ある活動として具現化する営みの中で、親和的な自治的集団を育てることを学校経営の柱としています。ここ数年の積み重ねにより、子供たちが自主的、自律的に自分たちの課題に取り組む姿が増え、本校の教員の主体性・自律性の高まりも感じているところです。

 本年度は、『人とのかかわりを深める特別活動の充実』を研究主題に、PDCAサイクルによるマネジメント的なアプローチにより、『よりよい学級、学年、学校づくりへの参画意識を高める』こと、そして、『よりよい判断から、責任ある行動、協働』の実現に向けた取り組みを推進していきます。

 今回の受賞を契機に、更に教員の研究意欲の向上、そして、未来を生きる子供たちの資質・能力の育成に向けて取り組んでいきたいと考えます」とお礼の言葉が述べられました。

  • 受賞者のみなさん

  • 後藤康雄理事長

  • 赤堀文宣選考委員長

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