第22回助成賞 祝辞 静岡県教育委員会 教育長 池上重弘

本日は、令和4年度第22回はごろも教育研究助成賞授与式の開催、誠におめでとうございます。

公益財団法人はごろも教育研究奨励会様には、日頃より、静岡県の教育に対し、深い御理解と多大なる御支援をいただいておりますことに深く感謝申し上げます。

また、静岡県の教育研究の高揚と充実を図り、青少年の健全育成に寄与するという崇高な理念のもと、本日の研究助成賞をはじめとして、「はごろも『夢』講演会」や「教職員海外交流支援派遣事業」、さらには「食育支援事業」「施設等拡充支援事業」など、本県の教育を様々な角度から御支援いただいております。特に、本年度においては、令和5年4月開校予定の夜間中学、「ふじのくに中学校」の運営体制整備の支援を始め、新規事業を数多く展開してくださっております。

まさに、今必要な支援を適切なタイミングでいただいており、多くの課題を抱え変革を余儀なくされている教育現場を土台から支えてくださっていると認識しております。

そのことは、学校で学ぶ多くの子どもたちの支援につながることであり、様々な教育課題に向き合っている教職員を後押しするものであります。

常に、静岡県の教育とその未来を念頭においた支援を賜っておりますことに、重ねて御礼を申し上げる次第です。

さて、本日、はごろも教育研究助成賞を受賞されました皆様、おめでとうございます。

日頃より、“ふじのくに”の未来を担う子どもたちの「共に生き抜く力」を育むため、教育への強い使命感と情熱を持って実践されていることに対し敬意を表します。

本年度も、各教育団体をはじめとして、幼稚園・こども園、小・中学校、高等学校、特別支援学校から多数の応募があったと聞いております。それぞれの研究や実践は、一人一人のかけがえのない子どもたちの、明るい未来を思い描いたものでした。まさに、ふじのくに「有徳の人」づくり大綱に掲げる「誰一人取り残さない教育の実現」を具現化するものであります。様々な教育課題に対応した学校教育が求められる中、その発展や解決の糸口となる研究は、今後、その成果の波及が大いに期待されるところであり、静岡の教育の発展に大きく貢献するものであります。ぜひ、この受賞を機に、さらに研究に励んでいただきますようお願い申し上げます。

結びにあたり、後藤康雄理事長様をはじめとして、関係の皆様方の御厚意と御尽力に改めて感謝申し上げますとともに、「はごろも教育研究奨励会」様の益々の御発展と本日御列席の皆様の御活躍を祈念いたしまして、祝辞とさせていただきます。

令和4年7月12日

静岡県教育委員会 教育長 池上 重弘